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家猫ラッキーが突然逝って3年が過ぎようとしていた頃事務所に出入りする野良猫ジュニアの食欲が急に落ちだしてみるみる痩せていった 身体に触ってチェックしてみると首のあたりにしこりを発見したのでいつもお世話になっているタム動物病院に入院させて検査することにした
3泊4日の入院でわかったことはリンパ腫であることともう手遅れで治療のしようがないこと安楽死も選択肢に説明を受けたが18年一緒に過ごした猫は子供同然なので最後まで看取りたいと延命処置をお願いした とはいえ毎日の点滴くらいしか治療もないのでひたすら病院に通った
ジュニアの発病と重なるように縄張り意識が強いジュニアが珍しく招き入れて出入りするようになった野良猫シロが子猫を4匹生んだことが判明した シロは人間に全く慣れない猫なので接触することも少なくだれもその体形の変化には気がつかず知らないまま出産したらしい
人に見つかると寝床を変え生きてるのか死んでるのかもわからないままだったがある日突然事務所の裏口に一家で現れて餌をねだりだした 多分離乳食が必要になってきたんだと判断して与えてみると親子ともどもモリモリと食べ始めた 子猫は4匹で当初気がついた時と頭数は変わってなかったから事故もなく無事に育っていたらしい ただカラスの格好の餌食になるサイズだったので事務所の一室を猫一家の住まいとすることにした 無邪気な子猫たちだったがだんだん母猫に感化されて人間を警戒しだしたのでこれはマズイと急きょ2匹を自宅で買うことにして持ち帰った 事前にタムの院長に相談したところ猫は新しい環境になれると母猫を忘れると言われたので安心していた
確かに家には1日で慣れて3日もすると出会った当初の人懐っこい猫へと戻っていったが母親の元に残した2匹はますます警戒心が強くなりもう触ることもできなくなった 取り敢えず母猫が外出している時を狙って1匹を捕獲して1週間後に最後の1匹も捕獲に成功した その都度2匹を一緒に飼いたいと言ってた里親志願者に渡していった やはり猫は忘れてしまうようで1週間ぶりにあった兄弟がふーっふーっ吹き合ってが今はすっかり仲良く暮らしている そんな騒ぎと並行してジュニアはどんどん悪化していった 短い散歩が日課だったがある日戻らず死に場所を探したのかと落胆していたが近所の人がうずくまっているジュニアを発見して連れてきてくれたので以後は外に単独で出ることは禁止となり出すときは必ずついていくとにした 餌も自力では食べられなくなって少量を歯茎にこすりつける食べさせ方をタムで教わり嫌がるまで食べさせていた 8月10日餌をやるとかたくなに拒んで穏やかなジュニアが爪を出して抵抗した もう意味がないんだよというようにこちらを見ているのでいつもは夕方連れていくタムへ午前のうちに連れて行き点滴を打った 応接室のソファの上が定位置だったが覗くたびに床に下りて腹ばいになっていた 何度戻しても見れば床にいるのでそのままにしてひと段落ついた3時過ぎからは一緒にいることにして観察していると明らかに呼吸が乱れてきていよいよ最期の時が近いことが伝わってきた
3時10分頃に体勢を変えた いよいよかと思い何がしたいと声をかけると右の前足をまっすぐ前に突き出した ああ外に出たいんだなと思い骨と皮になったジュニアを抱いていつも遊んでいた隣りのタクシー会社へ連れて行き好きだった位置を何か所か回った もう気が済んだかと事務所に戻りかけると今度は道路向かいを再び右前脚を伸ばして指した そうだなあそこも好きな場所だったなあと言いながら道路を渡り事務所を正面からとらえるとジュニアの体の力が抜けていくことが分かった 事務所の戻りドアを開けてると大量のおしっこをした それは体内の水分をすべて出し切るような量で抱きかかえてる腕から滴り落ちるほどだった
室内に入り床に下すと大きく息をついてジュニアは逝った ありがとう一声かけて頭を撫でた
本当にありがとうジュニア 18年は長いようで短くて老衰で死ぬと思い込んでいたしなあ
いろんな思いが湧いてきたがラッキーのように外出している間に突然死された悲しみはなかった
2か月の闘病生活に付き合ってやれた満足感もあったんだがなその時は でも日増しに募る寂しさは何ともしようがない その日のうちに荼毘にして夏休みは返上して近所の人や可愛がってくれた人々の弔問を受けた 愛された地域猫ジュニアの本領発揮した日々 御供物でテーブルは一杯
ほんとにおまえはすごい猫だったよ ただただ多くの人々に愛された猫だった
家に帰ると5か月になる猫2匹と近所の人に拝み倒されておっつけられた3か月猫が無邪気な顔で待っている 逝っちゃったラッキーとジュニアの分も可愛がらないとならぬ
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